HGUC 195 キュベレイ REVIVE 1/144 - 素組みレビュー
はじめに
今回の記事は、2度目のHGUCキット化となった「HGUC 195 キュベレイ REVIVE(リヴァイヴ)1/144スケールキット」のガンプラ素組みレビューです。
キュベレイと言えば、美しさと強さを併せ持つハマーン様専用機として高い人気を誇りますが、この人気自体はHGUCやMGでキット化の機会に恵まれてから高まったように思います。
旧キットでは機体サイズの問題からか1/220という小スケールでしかキット化されず、ZガンダムやガンダムZZ放映当時の人気は(一部熱狂的ファンを除き)限定的だったと記憶しています。
それが1999年9月にHGUCシリーズでキット化したことをきっかけに、そのデザインの美しさが多くの人に知れ渡るようになりました。
旧HGUCキットとの比較を交えつつ、さらに美しさを増したキュベレイの美貌(?)をじっくりと見ていきましょう。
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機体データ
- 型式番号:AMX-004
- 全高:18.9m
- 頭頂高:18.4m
- 本体重量:35.2t
- 全備重量:57.2t
- ジェネレータ出力:1820kw
- スラスター総推力:61600kg
- センサー有効半径:10900m
- 装甲材質:ガンダリウム合金
AMX-004 キュベレイは、旧ジオン残党軍(ネオ・ジオン)がアクシズで開発したニュータイプ専用試作型MSである。
旧ジオン公国軍のMAN-08 エルメスのMS化を基本コンセプトとして開発されている。
サイコミュの搭載により、遠隔攻撃端末「ファンネル」の操作に加え、ある程度の機体制御も可能になっている。
両肩のバインダーは独立して可動し、宇宙空間での高い機動性を獲得している。
エルメスのビットをもとに開発されたファンネルは、エネルギーCAPシステムを採用したため、ジェネレータを内蔵するビットと比べ小型軽量となった。
しかし稼働時間は短くなったため、長時間の戦闘ではファンネル・ポッドでのエネルギー再充填が必要となる。
主な装備
ビーム・サーベル×2、ファンネル×10、左右平手、左右武器持ち手が付属。
ここからはHGUC 004 キュベレイ(以降、旧HGUC)と比較しながら見ていきましょう。
これ以降の比較写真は全て左が本キット(以降、リヴァイヴ版)、右が旧HGUCとなっています。
ビーム・サーベルは2本付属。
旧HGUCはサーベル基部までクリア成型でしたが、リヴァイヴ版では別パーツ化され見栄えが良くなりました。
ビーム・サーベル基部はそのまま前腕部へ収納し、ビーム・ガンとしても兼用されます。
リヴァイヴ版はビーム刃を取り付けるための砲口が開いており、平手のディティールが豊かになったことも相まって精密感が増した印象です。
ファンネルは大型化され、砲口にも穴が開くなどディティールも細かくなっています。
プレミアムバンダイ限定のファンネルエフェクトセットを使わない限り、上手くディスプレイする手段が見つからないのが難点でしょうか…(^^;
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各部ディティール
全高はほぼ変わりませんが、バインダーや前腕部、脛部などが大型化され、やや重心が下がって安定感が増した印象があります。
パッと見は旧HGUCもキレイなのですが、全身に散らばるピンクのラインのほとんどがホイルシールでの再現になるため、時間が経つとホイルシールが浮いてきたりして美しくありません(笑)。
しかし、リヴァイヴ版は大部分が成形色で色分けされているため、いつまでも美しさを保てます。
胴体の色分けは旧HGUCも健闘していますね。
胸部背面に彫り込まれた「2 LMES」の文字や、胸部中央の装甲が跳ね上がりコクピットハッチが露出するギミックは、リヴァイヴ版にも受け継がれています。
写真では頭部メインカメラにグリーンのホイルシールを貼っていますが、設定どおりピンクのホイルシールも用意されています。
細かい部分ですが、後頭部に伸びるスタビライザーの底面にまでディティールが新たに施されています。
バインダーはやや大型化され、裏面のディティールも精密になりました。
本来の設定画やアニメ劇中ではバインダーの裏面は黒で塗りつぶされており、旧HGUCキット化をきっかけに初めてバインダー裏面のディティールが描かれました。
前腕部、手首ともに大型化され、設定画の印象に近づきました。
旧HGUCは肘関節のポリキャップがむき出しになっていましたが、リヴァイヴ版では肘関節はもちろん手首のディティールも凝っており、見栄えが良くなっています。
手首は握り拳だけでなく平手も大型化し、長い指が強調されています。
また、手首、親指、人差し指から小指まで一体が可動するようになり、丁寧に切り離せば全ての指を独立して可動させることもできそうです。
脛部がやや太くなったほか、太腿のブルーや踵のピンクなど色分けもより細かくなっています。
脛部とは逆に足首はやや小型化。
足裏の合わせ目も目立たないように、モールドに沿ってパーツ分割されています。
可動ギミック
肘関節は大型化した前腕が干渉してこれ以上曲がりませんが、肩や股関節の柔軟性は向上しています。
首関節だけは旧HGUCの可動範囲が上回っており、より上を見上げられるようになっています。
腕部をバインダーに収納しての飛行形態も再現可能。
旧HGUCはこの形態をメモリアルアクションと銘打っていたため、首関節の可動範囲を広くして無理なく顔を上げられるようにしていたのでしょうね。
ただし、旧HGUCはアクションベースとの相性が悪いので(というか非対応)、浮かせてのディスプレイはやや不安定です。
バインダー基部の二重関節により、特に上下方向によく動くようになっています。
また、アクションベースにしっかり対応しており、劇場版で見られたバインダーを閉じての巡航形態も再現可能です。
腰の回転のほか多少のひねりも可能。
意外に旧HGUCも優秀で、腰の回転に加えて前屈や後ろに反らせることが可能。
これも前述のメモリアルアクションに対応するためでしょうね。
二重関節化した膝関節や、足首・つま先の可動など大幅に進歩しています。
足首の接地性も優秀な部類です。
ただし、他のリヴァイヴ系キットと同様に足首関節がヘたりやすく、長時間の自立には不安を感じます。
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他キットとの比較
ガザCと比較
HGUC 063 ガザC及び、HGUC 062 ガザC(ハマーン・カーン専用機)との比較。
劇中でも大量のガザC部隊を率いてキュベレイが出撃していたので、とても絵になる組み合わせです。
ハマーン・カーン専用機のガザCはホワイト基調とはいえ紫がかっているので、キュベレイの色合いとは異なります。
ゼータガンダム、百式と比較
HGUC 203 ゼータガンダム及び、HGUC 200 百式との比較。
劇中でも直接激突した主役級2機と並べると、頭頂高こそあまり変わりませんがバインダーや手足のボリューム感で圧倒しています。
そもそも同じ世界観のメカとは思えないくらいに、デザインテイストが異なっていますね。
ダブルゼータガンダムと比較
HGUC 111 ダブルゼータガンダムとの比較。
ガンダムタイプとしては大柄なダブルゼータガンダムですが、キュベレイのボリューム感の方が勝っています。
ジ・オと比較
HGUC 036 ジ・オとの比較。
劇中でも一度だけ直接対決したものの、決着がつかなかったラスボスコンビ。
ポージングギャラリー
おわりに
可動、プロポーションはもちろん、驚異的な色分けにより素組みでも美しく、塗装しても美しく仕上がることが魅力。
旧HGUCのようにホイルシールを多用すると、時間の経過とともにシールが浮いてきてみすぼらしくなりますし、1か所ずつマスキングして塗装するのも骨が折れますからね(^^;
弱点らしい弱点も無いので、広くお勧めできるガンプラだと思います。
HGUC 195 機動戦士Zガンダム キュベレイ 1/144スケール 色分け済みプラモデル
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