HGUC 055 ハイザック(連邦軍カラー) 1/144 - 素組みレビュー
はじめに
今回の記事は、「HGUC 055 ハイザック(連邦軍カラー) 1/144スケールキット」のガンプラ素組みレビューです。
本キットは先に発売されたHGUC 012 ハイザックの成形色を変更したキットであり、劇場版Zガンダムの勢いに乗ってHGUC 054 アッシマーとタイミングを合わせるように発売されました。
ですので内容的にはHGUCシリーズ初期のキットであり、可動範囲の狭さ等の難点もそのまま抱えています。
しかし、旧キットでは当然ながらグリーンのティターンズカラーしか発売されなかったので、ブルーの連邦軍カラーとしてはこれが初のキット化。
私のような素組み派には嬉しい存在でもあります(^^;
せっかくの連邦軍カラーなのでプレミアムバンダイ限定HGUC ベースジャバー(ゼータガンダムVer.)との組み合わせも交えながら、その姿を見ていきましょう。
なお、ティターンズカラーについては下の記事をご参照ください↓
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機体データ
- 型式番号:RMS-106
- 全高:20.5m
- 頭頂高:18.0m
- 本体重量:38.7t
- 全備重量:59.6t
- ジェネレータ出力:1428kw
- スラスター総推力:64800kg
- センサー有効半径:8900m
- 装甲材質:チタン合金セラミック複合材
RMS-106 ハイザックは、一年戦争後に地球連邦軍が初めて開発・量産した汎用量産型MS。
設計の基本コンセプトは、旧ジオン公国軍のMS-06 ザクⅡに基づいているため、新型というよりはザクⅡの改良型に近いといえる。
しかし、新型の軽量パワージェネレータの開発により、ザクⅡと比較して、装甲の強化と大幅な軽量化に成功している。
また、軽量化の結果、プロペラントの積載量が増加し、バーニア性能の向上もあって、宇宙空間での機動性は著しく上昇している。
操縦性とメンテナンス性の高さは長所であるが、複数のビーム兵器を同時にドライブできないという欠点も抱えている。
リニアシート、360度全天周モニター等を最初に採用したMSであり、その後のモビルスーツの標準型とも言える。
地球連邦軍に配備された機体のほとんどは、旧ジオン公国軍のイメージが強いグリーン系ではなくブルー系で塗装されていた。
これは、戦争被害者、あるいはサイド3住民やジオン寄りの勢力に対する配慮だとされている。
逆に公国軍の残党狩りを標榜するティターンズは、あえてグリーン系に塗装することで、さもジオンの象徴を支配下に置いているかのような印象を与えている。
主な装備
ザク・マシンガン改及び右銃持ち手、オプションシールドが付属。
本来の設定では、ヒート・ホーク、ビーム・サーベル、ビーム・ライフル、ミサイル・ポッドなど豊富な武装を持っているはずですが、残念ながら付属しません。
旧キットのような武器セットをHGUCでも出すつもりだったのでしょうか(笑)。
この連邦軍カラーのみ、マーキングシールが付属するのが数少ないセールスポイント。
連邦軍マークのみならずティターンズマークもあるので、先に発売されたティターンズカラーにも流用できるのは気が利いているところですね。
右肩の固定式シールドのほかに、ジムなどの連邦系機体から乗り換えるパイロット用のオプションシールドが付属。
地球連邦軍を示すイエローの十字架はシールすら付属しないので、塗装が必要です。
前腕に干渉しやすい形状なので、やや持たせにくいのが難点でしょうか。
左手用のサブグリップが可動しますが、肩関節が窮屈なので両手で構えるのはけっこう難しいです。
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各部ディティール
基本的にティターンズカラーとの違いは成形色のみ。
よって良好なプロポーションバランスもそのまま引き継いでいます。
機体各部のイエローの動力パイプは軟質樹脂で再現。
量産型ザクと違い、動力パイプが胸部に繋がっているおかげか、上半身と下半身は別パーツ化。
おかげで腰の回転が可能な点は、後発の量産型ザクよりも優れている部分です。
ただし、顔のど真ん中に合わせ目があるのはいただけないポイント。
きれいに合わせ目を消す処理はかなり難しそうな部分です。
モノアイはホイルシールで再現されますが、可動ギミックは無し。
上腕部の動力パイプは、本来の設定では胴体に繋がっているはずですが、可動を妨げるのは目に見えているため、本キットオリジナルの解釈でアレンジされています。
ザク系の特徴を受け継いだ右肩のシールドは表面こそさっぱりしていますが、裏面には本来の設定画にも無かったディティールが施されています。
バックパックから生えているフィンユニットは塗装が必要なポイント。
スラスターノズルは赤い別パーツで再現されています。
脚部は合わせ目が気になるところです。
つま先はホイルシールを使用します。
脛部に装着されるレッグスラスターのノズル部分は、赤い別パーツで再現。
足裏には肉抜きも無く、設定画通りのディティールが施されています。
可動ギミック
HGUC初期のキットだけあり、肩、肘、股関節などの可動範囲は窮屈な印象です。
肩アーマーが左右非対称のため、肩を持ち上げられる高さにも左右で違いが生じています。
腰部は多少の回転が可能で、フロント及びサイドスカートも可動します。
バックパックのフィンユニットは上下とも可動しますが、ポリキャップを使っていないためヘタリやすいです。
膝関節の可動範囲は90度程度。
足首の接地性は標準的なものです。
ベースジャバー(ゼータガンダムVer.)
ここでは以前にプレミアムバンダイ限定で発売されたHGUC ベースジャバー(ゼータガンダムVer.)との組み合わせも試してみましょう。
ベースジャバーを使用した機体はいくつもありますが、テレビアニメ版はもちろん劇場版も含め、連邦軍カラーのハイザックが使用していたイメージが強いですね。
ベースジャバーの上面は平らになっているので、安定して自立させやすいです。
写真のように浮かせるときはアクションベース1を使用します。
ベースジャバー上面に設置されているグリップを、ハイザックの手首に握らせることができます。
グリップを握らせて前かがみに乗せることも可能です。
劇中の印象に近い体勢ではありますが、やはり一人(機)乗りでは小さいですよね(^^;
ガンダムUCに登場したベースジャバーと違い、Zガンダムに登場したベースジャバーは二人(機)乗りで、もっと大きかった気がします。
しかし、ハイザックはどうもアクションベースと相性が悪く、どのジョイントパーツを使用しても固定することができませんでした。
なのでハイザックを浮かせてディスプレイする場合は、このベースジャバーに乗せるのが一番手っ取り早かったりします。
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他キットとの比較
ティターンズカラーと比較
先に発売されたHGUC 012 ハイザック(ティターンズカラー)との比較。
やはりグリーン系のティターンズカラーの方がザクらしさが強いですね。
ガンダムMk-Ⅱやバーザムなど他の機体を見ると、ブルー系の方がティターンズカラーっぽく思えるのですが、あえてザクらしいグリーン系をティターンズに配備することで「ジオン公国の象徴を支配下に置いている」という印象を与えたかったとする説にも一理ありますね。
アッシマー、ギャプランと比較
HGUC 054 アッシマー及び、HGUC 042 ギャプランとの比較。
アッシマー、ギャプランとも連邦軍カラーのハイザックを引き連れていたイメージがありますが、ハイザックの全高は18.0mと標準的なサイズなのでずいぶんと小さく見えてしまいます。
ガンダムMk-Ⅱ、バーザムと比較
HGUC 194 ガンダムMk-Ⅱ(ティターンズ仕様)及び、HGUC 204 バーザムとの比較。
グリーン系よりもブルー系の方がティターンズっぽく見えるということで、試しに元祖ティターンズカラーの2機と並べてみましたが、すっごく馴染んでますね(^^;
ただ肉眼で見た印象では、ガンダムMk-Ⅱとバーザムは青みの強い紺色なのですが、ハイザックは少しだけ赤味のある明るいパープル系の色合いです。
ポージングギャラリー
おわりに
可動範囲が窮屈なうえにアクションベースとも相性が悪いため、ポージングが難しいこと、本来は豊富な武装を持つという設定をガン無視し、ヒート・ホークやビーム・サーベルといった近接戦闘用の武器が一切付属しないとことが難点。
バランスの良いプロポーションや連邦軍カラーにしか付属しないマーキングシールなどの魅力もありますが、正直言って本キット単体での魅力は希薄な印象。
ギャプランやほぼ同じ時期に発売されたアッシマーのお供としては絵になります(^^;
HGUC 1/144 RMS-106 ハイザック (連邦軍カラー) (機動戦士Zガンダム)
- 出版社/メーカー: BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
- 発売日: 2005/07/09
- メディア: おもちゃ&ホビー
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