HGUC 204 バーザム 1/144 - 素組みレビュー
はじめに
今回の記事は、「HGUC 204 バーザム 1/144スケールキット」のガンプラ素組みレビューです。
バーザムと言えばガンダムMk-Ⅱをベースとして開発された後継機である。
…という説がもはや当然のように根付いている(組み立て説明書にはっきり書いてある)ようですが、そんな設定いつ生まれたんですか!?
なんかパッケージイラストまでそっくりだし…(笑)。
少なくともテレビアニメ放映当時には、ガンダムMk-Ⅱとの関連性を説いた設定なんて無かったと思うんですよね。
劇中の印象も、なんか一つ目小僧みたいで気味が悪いMSだな~くらいにしか思いませんでしたし(失礼)、ガンダムMk-Ⅱに似ているなんて感じたことは一度もありませんでした。
とはいえ、バーザムは旧キットでも立体化されず、このHGUCが記念すべき初キット化となったのは事実なわけで、噂のガンダムMk-Ⅱとの比較も交えつつ、じっくりとその姿を見ていきたいと思います(^^;
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機体データ
- 型式番号:RMS-154
- 全高:24.2m
- 頭頂高:19.4m
- 本体重量:40.4t
- 全備重量:62.2t
- ジェネレータ出力:1670kw
- スラスター総推力:80400kg
- センサー有効半径:9870m
- 装甲材質:ガンダリウム合金
RMS-154 バーザムは、地球連邦軍によってジムⅡなどに代わる主力機として開発された汎用量産型MSである。
高性能ではあるが、コストや運用面で多くの課題を抱えていた可変MS・MAなどと比べると、格段に扱いやすい機体となっている。
汎用型MSとして開発されており、ビーム・ライフルなどの専用武器も用意されているが、ほとんどの武器をハイザック、マラサイ、ジムⅡなどの他のMSと共用できるようになっている。
また、ガンダムMk-Ⅱを参考にしているため、基本性能も高い。
生産性も優秀だったが突出して優れている部分も無いため、本格的な量産までには至らなかった。
主な装備
ビーム・ライフル、バルカン・ポッド・システム、ビーム・サーベル×2のほか、左右平手と左右武器持ち手が付属。
ガンダムMk-Ⅱとの共通性を最も感じる武装ですが、デザイン自体はけっこう違っています。
ビーム・サーベルは2本付属。
量産機としては大型の機体サイズに相応しく、クリアイエローのサーベル刃も長めです。
設定どおり前腕の装甲を展開すると収納状態のビーム・サーベルが現れますが、これはあくまでもディティールでの再現。
手持ちのビーム・サーベル基部を収納できるわけではありません。
爪状に開いた銃口や側面に設けられたグリップなど、既存のものとは大きく異なるビーム・ライフルが付属。
MS本体からエネルギー供給を受けるため、ケーブルが肩に接続されています。
ケーブル基部とグリップは可動式。
ビーム・ライフルのケーブルは、差し替え式で収納形態も再現可能。
そういえば、PS2ソフト「ガンダム vs Zガンダム」などのゲームでは、チャージショットが可能な特殊なビーム・ライフルとして描かれていましたね。
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各部ディティール
大きな頭と、一つ目小僧を思わせるギョロっとしたモノアイが特徴て…
…って、なんか違う!?(笑)
いやいや、いくら何でも小顔化しすぎじゃないですかね…(;'∀')
確かにイケメンでカッコいいのですけど、劇中のイメージとは大きくかけ離れてしまっているように感じます。
長い脚部に対して小さく、腰部とバックパックが一体化した特殊な胴体の形状も見事に再現。
胸部中央の小さな赤のみホイルシールで、色分けの優秀さにも驚かされます。
ソケット状の股間部分のパーツは、イヤフォンジャックの差込口にも見えてきます(^^;
胴体をのぞき込むと現れるフレームは、見どころとなるディティールです。
モノアイはクリアピンク成型になっており、質感が高いです。
後頭部のグレーはホイルシールで再現。
長く伸びたイエローのアンテナ先端には、安全のためのフラッグがあります。
頭部は小さくなっていますが、手首の大きさは設定画通り大きめに造形されています。
短い胴体に対して、長く太い脚部のおかげで安定した自立が可能です。
脛部側面の小さな赤はホイルシールでの再現。
足裏のディティールはシンプルながら、設定画に近いデザインが施されています。
機体各部のバーニアスラスター類も見どころの一つ。
塗装すると見栄えが良くなりそうですね。
可動ギミック
比較的新しいキットということもあり、首、肘、肩、股関節などの柔軟性はかなりハイレベル。
肩関節は最近の定番となりつつある引き出し式で、上にも前にも大きく動かせます。
腰まで一体化された胴体はさすがに動かないかと思いきや、腹部に仕込まれたボールジョイントのおかげで多少の回転やひねりが可能になっています。
膝関節もつま先も、まるで可変機のような可動範囲を誇ります。
足首の接地性も優秀な部類です。
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他キットとの比較
ガンダムMk-Ⅱと比較
HGUC 194 ガンダムMk-Ⅱ(ティターンズ仕様)との比較。
設定上はガンダムMk-Ⅱの後継機とされるバーザムですが、カラーリングと外付けのバルカン・ポッド・システム以外、似ているところはほとんどありません。
しかしガンダムMk-Ⅱとの互換性は確保されており、ガンダムMk-Ⅱのバックパックやビーム・ライフル、ハイパー・バズーカまで装備することができます。
ガンダムMk-Ⅱのバックパックを装備し、HGUC 035 スーパーガンダム付属のGディフェンサーと組み合わせることでスーパーバーザム(!?)まで再現可能。
首関節にも互換性があり、頭部を交換してバーザム顔のガンダムMk-Ⅱやガンダム顔のバーザムなんかも再現可能。
一回り小さなガンダムMk-Ⅱに合わせるために小顔化したのでしょうか…?
ジムⅡ、ハイザックと比較
HGUC 131 ジムⅡ及び、HGUC 012 ハイザックとの比較。
ともにティターンズを支えた量産機同士で並べると、バーザムが一回り大きな機体であることが分かります。
バイアランと比較
HGUC 214 バイアランとの比較。
劇場版ではカットされましたが、テレビアニメ版ではバイアランが多数のバーザム隊を引き連れて出撃するシーンが描かれていましたね。
さすがに横幅はバイアランが圧倒していますが、全高はほぼ近く、バーザムが妙にイケメンになっていることもあってもはやどちらが量産機なのか分からない気が…(^^;
ポージングギャラリー
おわりに
複雑な配色のほとんどを成形色で再現した優秀な色分けや、最新キットに恥じない驚異的な可動範囲の広さ、ボリュームのある機体にも拘らず税別1500円というコストパフォーマンスなど、非常に魅力的なガンプラに仕上がっているのは間違いありません。
唯一にして最大の欠点は、あまりにも小顔化しすぎて劇中の印象とは似ても似つかぬイケメンになってしまったこと(笑)。
まあ、あのバーザムがキット化したというだけでも歴史に残る快挙(?)ですから、贅沢な悩みですね。
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