HGUC 040 量産型ザク 1/144 - 素組みレビュー
はじめに
今回の記事は、「HGUC 040 量産型ザク 1/144スケールキット」のガンプラ素組みレビューです。
このキットの何が良いって、まず「量産型ザク」と名乗っていることですね!
「ザクⅡ」として知られていますが、これはファーストガンダム放映後に設定されたことであり、劇中での呼称は一貫して「ザク」だったのです。
最も現在では、ザク系に多数のバリエーションが存在するため、便宜上「ザクⅡ」と呼んだ方が分かりやすいのは間違いないと思いますけど(^^;
最近は「ジ・オリジン」版ザクなどさらに出来のいいガンプラが話題になっているようですが、最もファーストガンダム劇中の印象に近いザクのガンプラが、この「HGUC 040 量産型ザク」だと思うわけです。
10年以上前の古いキットですが魅力満載な量産型ザクの雄姿を、じっくりと見ていきましょう。
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機体データ
- 型式番号:MS-06
- 全高:17.5m
- 頭頂高:17.5m
- 本体重量:56.2t
- 全備重量:67.1t
- ジェネレータ出力:976kw
- スラスター総推力:43300kg
- センサー有効半径:3200m
- 装甲材質:超鋼スチール合金
MS-06 ザクⅡは、ジオン公国軍の象徴的存在ともいえる量産型MSである。
一般的に「量産型ザク」あるいは単に「ザク」と呼ばれている機体は、そのほとんどが06F、あるいは06Jに類する機体だとされる。
一年戦争の序盤において、物量差では圧倒的に不利であったジオン公国軍の快進撃を支えた立役者であり、宇宙世紀の戦争におけるMS(モビルスーツ)の優位性を決定づけた機体である。
汎用性や拡張性に優れ、オプション装備も多彩であり、様々な作戦環境に合わせたバリエーション機が存在する。
また生産性にも優れ、一年戦争終結までの期間における06系機体の総生産数は、3000機を大きく上回るとされている。
主な装備
ザク・バズーカ、ザク・マシンガン、ヒート・ホーク及び腰部マウントパーツ、3連装ミサイルポッド×2のほか、左右銃持ち手が付属。
左手用の銃持ち手が付属するのはかなり珍しいですね。
ザクといえばこれ!、というくらい代表的な装備ですね(^^;
スコープとサブグリップが可動します。
ザク・バズーカもスコープとサブグリップが可動。
ザク・バズーカは設定どおり、腰部後方に装備可能です。
ヒート・ホークは単色成型なので、塗装が必要です。
手首の保持力はイマイチでグラつきがち。
専用マウントパーツを使用して、腰部側面に装備することも可能です。
先に発売されたHGUC 032 シャア専用ザクには付属しなかったオプション装備。
PS2ソフト「連邦 vs ジオン」等のゲームでも量産型ザクが装備していたので、個人的にも嬉しいオプションです。
ただ、しっかりと固定されているわけではないので、少し動かしただけですぐに位置がズレてしまいます。
内部のミサイルは単なるディティールではなく、1発1発が別パーツになっています。
せっかくの嬉しい装備なのですが、着脱の際は膝関節を外す必要があり、かなり面倒です。
膝関節を壊してしまいそうで怖いので、頻繁に着脱するのは避けた方がよさそうですね。
豊富な武器類をすべて同時に装備可能。
ここまで武器を満載すれば、流石のザクも強そうに見えてくるかも!?
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各部ディティール
最近のガンプラとは違い余計なディティールが一切なく、丸みを帯びた手足や頭部など劇中の印象にかなり近い造形だと思います。
上半身と下半身は一体成型ですが、フロント及びサイドスカートは別パーツ化されています。
モノアイは本キット唯一のホイルシール使用箇所。
モノアイの可動ギミックはありません。
合わせ目が目立たないパーツ構成は見事で、とっても美しい顔立ちです。
後発のマラサイも見習ってほしいですね!
ザク系機体の代名詞ともいえる右肩の固定シールドも表面はまっ平らで、余計なディティールは一切ありません。
ただし、シールドの裏面には最低限のディティールが施してありますのでご安心を。
左肩のショルダースパイクアーマーのスパイクは、安全のため丸みを帯びた形状に。
ど真ん中の合わせ目が気になりますが、それほど処理は難しくなさそうな部分です。
別名ランドセルという呼び名の通り、本当に小学生が背負っているランドセルに見えてしまうほどシンプルなディティール(笑)。
スラスターノズルすらありません。
腕部にも合わせ目がありますが、処理はしやすそうな部分。
脚部のディティールもほとんどなく、おかげで太腿やふくらはぎの丸みを帯びた造形に目を奪われます。
合わせ目はありますが、こちらも処理は簡単そうです。
バックパックにスラスターが無い代わりに、足裏にきっちりとスラスターノズルのディティールが施されています。
可動ギミック
肘、肩、股関節など、古いキットの割にはそれなりの可動範囲が確保されています。
特に足首の接地性は不自然なほどに優秀です。
右肩のシールドはボールジョイント、左肩のスパイクアーマーは二重関節で接続されているので、上手く動かして干渉を避ければここまで肩を上げられます。
肩関節は前方に大きくスイングすることができ、ザク・マシンガンやザク・バズーカの両手持ちがしやすくなっています。
首の左右回転には支障ありませんが、上にはほとんど持ち上がりません。
上半身と下半身が一体化されているため、スカートアーマーは動かせるものの腰は一切動きません。
ここが本キット最大の弱点ですね。
膝関節の可動範囲は90度ほど。
動力パイプがうまく逃げるような構造になっています。
ザクの足首は接地性が悪い典型的な形状なのですが、驚異の三重関節でここまで足首を引き出すことが可能に。
多少不自然ではありますが、おかげで接地性はかなり優秀です。
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他キットとの比較
シャア専用ザク、ザクⅠと比較
HGUC 032 シャア専用ザク及び、HGUC 064 ザクⅠとの比較。
先に発売されたシャア専用ザクとの違いは、成形色及び頭部ブレードアンテナの有無くらい。
ザクⅠは劇中では旧型ですが、ガンプラとしては後発なので色々と改良が入っています。
ドム、ゲルググと比較
HGUC 059 ドム及び、HGUC 076 量産型ゲルググとの比較。
ジオン公国軍を支えた量産機同士で並べてみましたが、形状も大きさもバラバラですね。
多種多様なMSを開発したために規格が乱立し、現場の整備にも混乱を来したというのも頷けます。
ガンダム、ジムと比較
HGUC 191 ガンダム及び、HGUC 020 ジムとの比較。
劇中何度も戦った連邦軍の機体と並べると、そもそもの開発思想が全く異なることが分かります。
ジムとは等身が揃っていますが、ガンダムはリヴァイヴされているためものすごく小顔に見えてしまいますね。
ポージングギャラリー
おわりに
腰が全く動かないというのが辛いところですが、それ以外の関節はそれなりに動きますし、そもそもザクはやられ役なのであまり派手なポージングは必要ないのかもしれません。
税別1000円という低価格でこれだけ豊富な装備が揃うというコストパフォーマンスはもちろん、テレビアニメ劇中の印象に近い造形が最大の魅力。
そもそもHGUCというシリーズは、オリジナルデザインのイメージを極力変えず、オールドファンに違和感を持たれないような造形が売りだったはず。
近年のキットではなかなか見られなくなった魅力が発見できるかもしれません。
ガンプラ HGUC 1/144 MS-06 量産型ザク (機動戦士ガンダム)
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